あばばばスーパーアリーナからのお知らせ

あばばばスーパーアリーナからのお知らせ欄です

音を浴びた話 中編

混沌蠢く東京23区を抜け出して西の方、東京都のナントカ市とかドウタラ市とかを抜けた先の山梨県ってところに今回の目的地があるという
 
 
 
 
そこには巨塔が何棟もそびえ立ち
 
鉄の龍が4匹も住み着いているとか
 
 
 
その聖域の名は…
 
 
 
 
 
 

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いや〜〜〜……
 
 
まさかこんな形でやってくることになるとは思いませんでした…
 
 
 
いやほんとに、ミリオン7thが中止になって〜とかそんな話じゃなく
 
 
 
実はあばばばと富士急との間には20年も続く壮絶な因縁があるのです…
 
 
 
 
 
 
きかんしゃトーマス、もちろん皆さんご存知ですよね?
 
人面機関車、意思を持った機関車が出てくる子供向け作品です
 
まあ冷静に考えるとわけわからん世界だわな
 
どのようにして彼らは生まれてくるのでしょうね
 
 
 
きかんしゃトーマス、子供向け作品いうくらいですから、お察しの通りあばばばも幼少期はテレビで入ってたトーマスを観て、トーマスのプラレールで遊んでおりました
 
 
そのトーマスのプラレールは従兄弟からのおさがりで、もらった時点でトーマスの顔の塗装が剥げてなくなってたんですよね
  
顔の部分が真っ黒
 
人面機関車概念よりむしろ怖いがする
 
 
 
そんなある日、2歳のあばばばは日本のどこかにトーマスのテーマパークがあるらしい!ということを耳にします
 
2歳つーとちょうどビデオデッキの中にきゅうりの漬物を詰め込んでた時期ですね
 
 
自制をなんてもんを知らない2歳児がそんなテーマパークの存在を知ったらさ
 
 
 
いきてぇ!!!!
 
 
っていうに決まってます
 
 
いきてぇぇぇ!!!!!!!!!!!!
 
駄々をこねるに決まってます
 
 
 
 
しかし、返答はNO
 
いつ聞いても、どんなに言ってもNO
 
 
 
 
 
結局クソガキあばばばの方が折れてそれ以来トーマスパラダイスに行きたいなんてことは言わなくなったらしい
 
 
で、それから16年くらい経って、知ったんですよね
 
 
って
 
 
 
財力《チカラ》は己の手の中、もう誰かに頼る必要なんてない
 
 
「征くか…!」
 
 
 
と思うも、障壁はまだある
 
 
 
 
「富士急…どこ?」
 
 
 
目標のない旅はそれ即ち放浪、今回は違うのだ
 
行く末はしっかりと見定めねばならぬ
 
 
 
 
 
(ロケーション検索中)
 
 
 
 
「え、遠っ……」
 
 
 
 
 
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時は2020年8月23日11時頃に戻り…
 
 
富士急行きのバスには鬱になってるオタクがいた
 
 
窓の外、空の上には不安を感じさせる雨雲はない
 
さんさんと輝く太陽が光輝いている
 
 
 
絶っっっっっっっ対暑い
 
無理だ
 
死んだ
 
 
 
 
前日に最高気温22度の世界にいた人間にとってこの熱線は致命的
 
 
 
一生空調の効いているバスの中にいたいという願いも虚しく、予定通りの時間にバスは到着
 
 
荷物を背負い、外へ…
 
 
セミセミ、ジェットコースターの轟音、セミ
 
日差しが眩しく、思わず目を細める
 
 
 
うわ、あっっっっっっつ
 
 
 
うわ
 
 
あっっっっっ…
 
 
つくない…!?????
 
 
あれ?????
 
 
 
曰く
 
山の中だし風もそこそこ吹くこともあって東京よりかは過ごしやすい土地らしい
 
 
 
 
コニファーフォレストのヒミツ
⚪︎夏はそんなに暑くないらしい
 
 
 
 
バス停につったっててもどうしようもないんで富士急ハイランドに入園するか〜
 
 
入場の管理は顔認証、すごい、ハイテクね
 
入園も退園も顔をカメラに向けます
 
入場券の紛失といった心配がないからイイネ
 
 
 
 
ゲートをくぐった先
 
 
右手にはカッ飛んだ速度が出るジェットコースター
 
左手にはわけわからん高さまで上がるジェットコースター
 
 
奥には時空がひん曲がったんじゃないかと見紛うレールをしたジェットコースター
 
 
 
なんか空恐ろしいところにきてしまったのでは無かろうか
 
 
 
ジェットコースターがどんだけすごいかって、
 
あれだけ行こうと思ってたトーマスランドがあることを完全に忘れてしまうくらいすごい
 
 
前フリでトーマスの話しましたが結局行ってません、ミスったわ
 
 
 
他のところに行ったことがないからわかんねぇけど、富士急ではジェットコースターの落下時に乗ってる人全員がバカでかい叫び声をあげてました
 
 
ヤバすぎて、叫ばないわけにはいかない恐ろしさ
 
 
 
そんなん、乗るっきゃねぇよなぁ……???
 
 
 
 
今回乗ってきたのはFUJIYAMAってやつ
 
ええじゃないかってやつが一番エグいらしいんですけど、その日は点検のためお休みでした、残念
 
 
荷物はロッカー、安全装置はシートベルトと安全バーの二重体制
 
 
ピロロロロ〜の発車ベルとともに動き始めました
 
 
 
ジェットコースターの一番緊張するポイントったらやっぱりガタガタいいながら一番上のところまでゆっくりと上がっていくあの時間帯ですよね
 
しかもガタガタ音が不安感を余計に増大させます
 
 
 
レールの右側には現在の高さを示す標識があって
 
 
30m
 
お〜高い!w
人があんなに小さく見えますね〜!w
 
 
40m
 
もう少しで落下ですかね〜!
楽しみ〜!
 
 
50m
 
そろそろ…頂上でしょ…多分
 
 
60m
 
や、え、どこまでいくの
 
あ、高すぎて道路の向こうのライブ会場見えたわ
 
 
70m
 
まだもういっこ先に標識あるの見えたし……
 
もうこのあたりになると発車の時にワイワイしてた周りの乗客みんな黙ってますからね
 
 
 
そして
 
 
79m
 
ついに…最高地点…!
 
来るぞッ…!!
 
 
 
 
 
 
とでも、思ったか?
 
FUJIYAMA、上にきたからってすぐ落ちるわけじゃないらしい
 
頂上でまさかの水平に戻ります
 
否、水平より少し前に傾いてる、こえぇよ
 
 
そういうさ、焦らすのやめません?
 
 
 
 
 
落下直前
 
下が、レールの先が、見えない
 
 
もう、終わったって思いました
 
 
 
はい叫んじゃった〜
 
今叫ぶの禁止なんですけど無理です不可能です
 
 
高さあるからね、エネルギーがすごいのね
 
ずっとハイスピードで回り続けて息つく暇が本当にないんすよ
 
宙返りこそしないものの、ボールの中に入れられて転がされているような感覚になるくらいあっち行ったらこっち行ったり
 
それがバカ速いスピードで繰り広げられるんですからね
 
 
 
そしてこのFUJIYAMA、コース中に写真を撮ってくれるポイントがあるらしい
 
さっき調べたらコース内最大の3.5Gかかってるところを写真撮られるんだって
 
 
その瞬間、思い返してみます
 
 
え〜、首が横に振られて死にかけてた時ですね
 
 
無理だろ
 
落下してその勢いでUターンするコース中にキメ顔するのは無理です
 
 
富士急、わかってますね
 
すごい
 
 
 
乗ってみて思ったのは、FUJIYAMAは進行方向に向かって右側に座るのがオススメです
 
コースの作り的に右側はやばいです、乗り物から落ちます
 
あばばばは左側なので大丈夫でしたが、一緒に乗った右側の人はダメでした、死にました
 
 
もうあとはゴシャゴシャ動いてわけわかんなかったんで覚えてないんですけど、あまりにもコースが長すぎて途中笑っちゃいましたもん
 
所要時間およそ3分30秒
 
曲か???
 
 
最後の停止もやばい、まだ続くのかと思うくらいの猛スピードが出ているところで急ブレーキがかかるんで最後の最後でも死にかける
 
 
息が切れました
 
もう、疲れました
 
やり切った感しかない
 
 
 
でも、ふつ〜に面白い!
 
ほんと〜に面白い!!!
 
 
また乗りたい!!!
 
 
 
 
とはいえ、しばらくはいいかな…って感じの、やつです
 
 
 
食後とジェットコースター苦手な人はマジで乗らない方いいよ、マジでトラウマになる
 
 
 
 
出発から18時間
 
『あの世』と『この世』の狭間を垣間見たあばばばだった…
 
 
To be continued…
 
 
 
 
次回予告
 
透き通る青空、待望のステージ
沈みゆく夕日、念願のステージ
光り耀く月影、感動のステージ
 
次回「音、天に響く」