音を浴びた話 前編
それは何気ない会話の最中だった
「チケット、あります」
僥倖
「この機を逃してはならない」
誰かにそう囁かれた気がした
金は、ない(今のクレカの利用可能額4000円)
しかし、心は
…フッ
思考を巡らすまでもない
「『答え』は、とっくに出ていたのか…」
自分でも可笑しくて思わず笑ってしまう
一歩、足を踏み出す
表情からは強い決意が読み取れる
先ほどの笑みは、どこにもない
そして天から差し出されたその手を握り返––––––
///あ、握手の前には手の消毒をお願いしま〜す\\\
あっ、はい…
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野外 × 生バン × 久々のライブイベント
試験も終わり、『ゲ』はオーバーフロー寸前
これはもう
行くしか、ないだろ……!!!
ま、ぶっちゃけド暇ってのは嘘
つことでハッチャけてきたぜ、山梨で!!!
ただいま東京駅発の人権が保障された3列高速バスに乗って帰宅の途なうでございます
さてさて、本題である今回の行程
あらゆるところに「はじめて」が散りばめられたはじめてづくしでクッソ楽しかったですね〜
勉強にもなったしふっつーに有意義でした
いい夏の思い出です
早速順を追って話していこう!!
とりあえず日付を一昨日まで巻き戻しまして…
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はいそこ、8月22日の23時すぎで停止です
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旅路の始まりといえばやはりこれです
駅前、夜、荷物を抱えた人々
そしてヤコバこと夜行バス
正直ここがこの2日間のクライマックスだったまであります
齢二十二にして、初めて夜行バスに乗りました
あれは人間の乗るものじゃない
乗ると腰がボキャボキャに折れる
帰りならまだしも行きになんか用事があるならやめておいた方がいい
とかなんとか散々脅されて生きてきたもんだから完全に夜行バスは畏怖の対象だったわけですよ
まあそりゃバスん中で寝れなかったら翌日死亡が確定するのは誰でもわかりますけど
富豪ぶりたがるタチゆえ、遠征時の交通手段は乗り心地とか精神的なんとかかんとかを求めて上級国民向けの乗り物を選びがちですが、
クレカの利用可能額が4000円の件で東京に行く手段は全交通手段の中で最安値の高速バス以外選択肢ナシ
まあ、一度くらいは乗っといてどんなもんか試す機会も必要
未来への投資とかなんとか言って適当にカッコいい理由をつけて高速バス.comみたいなところでイッッッチバン安いやつを予約
でさ、いつも疑問なんだけど
高速バスってなんであんな価格にできんの?
安すぎて一周回って心配になるんだけど???
今3000円あれば仙台と東京往復できるからね、意味わからんでしょ
その3000円で夜行バスは「乗れる」とわかったわけだけど、論点はそこじゃねえんだ
仙台って立地
「夜行バスに近し昼行バスに遠し」
だね??
仙台は東京と400kmも離れていないらしく、
車とか、高速バスなら5時間で着きます
5時間っつー時の長さに対する印象は人それぞれでしょうが、とにかく移動時間が短ければ短いほど楽で便利
と思ってたけどさ、どうやら違うらしい
まあ普通ならそうなんだけど、実は違うらしい
24時に仙台を出ると5時すぎには東京着
5時に着いて、どうしろと
いやね、そこから乗り換える人とか、朝早くから色々動きたい人ならいいと思うんだけど
東京でお買い物した〜い!みたいな目的の人が5時の新宿に放り出されたとこで店開いてないし店開いてないし店開いてないし!!!!
あばばばもバスの乗り換えをする必要があったんですが9時すぎ出発なんで4時間くらいどうにかする必要があったんですね
や、無理でしょ
てか5時の新宿汚ぇ!なんだこれ!!
浮浪者とバスから降りたゾンビみたいな顔した人しかいねぇしよ
もっと遅く東京に着くやつに乗ればいいじゃんってお思いかもしれませんが、25時以降に仙台を発つ便がまぁ無えのな!!
24時発5時着、マジでこれ以外選択肢がない
仙台は近すぎるから前にも後ろに時間がずらせないんでしょ、多分
マジで迷いました
ネカフェで時間を潰すか、外のベンチに寝るか
後者を選ぶ勇気はなく、いざ快活
快活、全人類が「あそこは実家」と言ってたんでそのうち使ってみようかなと思ってたんですよね
実力、試させてもらおう〜wwww
新宿西口の快活すごいね、神
おにぎりが食べ放題
時間潰してたらお腹が満たされたの流石にバグ
いやこれバスの件でも話したけどさ
この金額で利益出るんすかこれ?????ってサービス世の中に多すぎない???
今こんな状況になってから気づいたけど、チケット販売会社の管理システムとかもすごいと思うわ
全国どのコンビニでも支払い発券できるのは便利すぎるわ
前に手数料がどうこうと文句いったけど謝るわ
すまんイープラス、いつもありがとう
出発から9時間
自分は世の中に生かされているということを知ったあばばばだった…
To be continued…
次回予告
灼熱の太陽、鈍色の雨雲、そして雄大な夏富士
絶叫と熱気が渦巻く富士吉田
そこであばばばがみたものとは
次回、「高く、更に、高く」