あばばばスーパーアリーナからのお知らせ

あばばばスーパーアリーナからのお知らせ欄です

歯医者のパラドクス

百聞は一見に如かず


意味:人から何度も聞くより一度実際に自分の目で見る方がたしかであり、よくわかる。
 
例文:富士山からの景色は絶景だったよ、百聞は一見に如かずだね。
 
 
 
と、書物なりサイトなりにこのことわざが記されていた場合、このことわざ自体が『百聞』の中の1つに入るんじゃないですかね?人から伝えられたこと、なので。
 
 
となると、このことわざは自己矛盾に陥ってしまうのではないかな、と。
 
 
 
ええぃ、難しい話だなぁ!
 
このことを2パターンに分けて説明するとですね…
 
 
 
事例1.ことわざが正しいとき
 
ことわざが正しいってことは、あらゆる場面において、人からたくさん教えを聞くより
 
もっと言えば「百聞は一見に如かず」って先人の知恵を学ぶより、
 
 
実際に自分が体験した方がよくわかる、ということになります。
 
 
ここで冒頭のことわざの意味をもう一度振り返りましょう。
 
 
『…自分の目で見る方がたしかであり…』
 
 
一見は百聞より『たしか』、言い換えれば『正しい』のです。
 
端的に言えば、百聞は真実でないことになります。
 
その百聞の中には「百聞は一見に如かず」が含まれている。
 
 
つまり、「百聞は一見に如かず」が正しいときは「百聞は一見に如かず」が正しくないのです。
 
 
このような結果になったのは「百聞は一見に如かず」を「正しい」と仮定したからです。
 
 
 
 
ではこのことわざは正しくないのかというと、そうでもなくて…
 
 
 
事例1.ことわざが正しくないとき
 
 
「百聞は一見に如かざらぬ時」ですね、わかりにくい…
 
 
百聞は一見に如かざる時が「百聞<一見」ってことは、
 
百聞は一見に如かざらぬ時は「百聞>一見」ということになりますね。
 
 
 
感の良い人、もうお分かりですね?
 
 
あの、ここで言っておきたいんですけど、上に書いたような「感の良い人ならもうわかったかもしれないけど〜」みたいなセリフ、いろんなところでよく聞くじゃないですか。
 
 
 
 
わかるかボケ〜〜〜〜!!!
もったいぶらずに早く説明せんかい!!!!!!
 
 
って思いません?
 
 
話の流れを作ってる張本人からすりゃさ、結論まで言わなくても「ここまで証拠揃ってれば話の落ちなんて誰でもわかるでしょw」って思うかもしれないけどさ、
 
聞いてる側からすりゃ初めて聞くことなんだからわかるわけねーだろーがよォ〜!!!!!
 
 
 
って毎回思います。それだけです。
 
 
話を戻しますと、ここは「百聞>一見」の世界ってところでした。
 
 
まあここは適当に話しますが(深く考えてないから)
 
「百聞は一見に如かず」ってことわざは百聞の中に入っているのに、百聞は一見にしかざらないので、矛盾するよねって感じです、多分。
 
↑ココ、百聞は一見に如かずは正しくないとは言ったけど、ことわざが存在していないとまでは言っていないというところがポイント。
 
 
 
なんかわけわからん話になりましたが、早い話が
 
『百聞は一見に如かず』は宇宙の法則をねじ曲げてるわけです。
 
 
 
「何を証拠に…」と思うでしょうが、あたしは昨日今日でそれを体験しております。
 
 
 
 
ついに3部作の最終章
 
「さっき、親知らず抜いてきた」
 
が完結しました、昨日です。
 
 
過去の記事探して読むのだるいと思うのでざっくりしたあらすじとしては、
 
5月に上2本抜いて、残るは下の1本のみ、しかし下は抜けにくいから覚悟しとけと毎回言われていた
 
 
って感じです。
 
上の歯が拍子抜けするほどスルッと抜けて、かつ麻酔が切れた後の痛みも皆無だったんですけど、お医者さんは「下はこれ確実に痛いよ、上は割と奇跡」みたいなこと言ってたし、
 
加えて親知らずを抜いた経験のある友達全員が、本当に全員が「下抜くとマジで痛いし数日ほっぺ腫れるよ」って言ってたので
 
 
「下の歯どんだけヤベェんだよ…」と軽く絶望していたワケでございます。
 
 
で、昨日、震えながら診療台に寝るよね。
 
 
診療室に入った時にチラッと目に入った器具の数が上の歯のときとは比べ物にならないくらい多かったところで察しました。
 
 
術中エピソードはまあまあエグかったからここでは語りませんよ。
 
 
 
 
めっちゃ時間かかった。
 
なんかすごいことやってた、見えてないけど。
 
 
 
 
帰宅後、今日1日中はずっと痛いんだろうな〜と、まだ麻酔が切れないうちに味も何もわからない状態でうどんをすすりながら鬱に陥って
 
 
1時間経過、
 
2時間経過、
 
4時間経過。
 
 
 
 
 
全っっっ然、痛くネェの。
 
 
 
は?
 
 
 
 
なんで百聞は一見に如かざらんのよ。
 
 
痛い痛いと言われる治療、実際にやられたら確かに痛い。
 
って場面じゃん、普通。
 
 
なんなら抜いた後、「根っこが意外と深かったから夜まで痛いよこれ」って言われたくらいだし。
 
 
 
とはいえ痛いと言われていた割には痛くなかったってのも「百聞は一見に如かず」っちゃあそうなのかもしれないけど…
 
にしても百聞と一見は割と同じ方向の見解であるべきなんじゃないでしょうか、語意的に。
 
 
だからもうこのことわざ、人間の理解できる範囲を超えてます、額面通りに受け取ってはいけない。
 
 
 
 
 
 
いいですかみなさん、
 
 
百聞は一見に如かざらんこともないんじゃない?
 
 
が事実です、この言葉を孫子に伝えてあげてください。
 
 
 
 
 
 
っていう、「人の言葉」より「自分の体験」の方が正確だなぁっていう話でした。